銘柄比較

【おすすめ銘柄はVTI】成長性最強クラスVTIと配当系最強クラスVYMを過去データでシミュレーション分析

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

このページは 2023-02-01 に更新しました。

 

米国全体に広く投資するVTIと米国高配当ETF最強クラスのVYM
どちらに投資するべきか?

こんにちは、hokkyokunです。

インデックス投資をしている方(検討している方)と
高配当投資で迷われている方
いるのではないでしょうか。

色々なインフルエンサーや専門家が意見を述べていますが、
ここではバックテストで検証してみたいと思います。

バックテストとは実際の過去データから
投資のシミュレーションを行う手法です。

Pythonというプログラミング言語を用いて
過去データからシミュレーション(バックテスト)してみました。

今回は2006-11-16 ~ 2023-02-01までの期間におけるシミュレーション結果です。

※シミュレーション結果は入念に計算を行っておりますが
利益を保証するものではございません。
ご自身でご判断の上投資をしてください。

結論を述べます。

いきなりですが結論を述べます。

 
  • 2024年まではVTIをお勧め
    正確にはVTIと同等の動き方をする投資信託をつみたてNISAで購入する
    ことをお勧め
  • VYMはVTIと同程度の成長性を見せ、
    かつ配当金が定期的に得られる魅力がある
  • 暴落に対する耐性はVYMは弱いのがネック
    暴落を甘く見てはいけない
  • 2006-11-16 ~ 2023-02-01までの期間の
    10年間を少しずつ日付をずらし切り取ってバックテスト
    VYMが頭一つ抜けて優秀
  • 現行ではつみたてNISA枠でVYMが変えないので、VTI推しだが、
    2024年からは枠の一部でVYMも買えるかも!
  • VYMは金利上昇と相性がいいので
    2024年以降はVYMへの投資もありかもしれない。

個人的にはVYMは信頼しています。
定期的な配当金収入が欲しければ間違いなくメイン投資に据えるでしょう。

また、今後、米国金利は上昇傾向が続くとの予想が大勢なので
今後のパフォーマンスはVYM>VTIとなっても不思議ではないです。

しかし、つみたてNISA活用や、暴落からの防御という点では
VTI(それと同じ動きの投資信託)に軍配が上がる。。。というのが今までの見解でした、が、

今後、新NISAでは枠の一部でETFの購入が可能になるので、
もしもVYMが新NISAの対象商品となれば購入は検討の価値、かなりあります!!

この結論に至った経緯を以下の順を追って説明いたします。

  1. そもそもVTI、VYMって何?
  2. VTI、VYMの基本スペック
  3. VTI、VYMを同時に積立投資したらどれくらい差がついた?
    暴落ではどれくらい下がった?
  4. ③の結果はたまたま?
    データのある限り反復試験を行ってみた。

そもそもVTI,VYMって何?

VTIとは
米国全体のあらゆる株を適切な割合で保有するETFです。
割合は時価総額が高いものをたくさん持つように計算します(アップルは高いウェイトで保有)。
3500以上の銘柄を保有し、業界大手から次世代の銘柄までカバーできます。

VYMとは
米国の平均以上の配当を出す株で構成されます。
割合は時価総額の高いものをたくさん持つようにします。
金融系が多い特徴があります。

基本スペックの比較

比較ETF(VTI,VYM)の基本スペック

先ずは基本スペックを確認してみましょう

名称 VTI VYM
2022年利回り 1.63% 3.1%
前日終値 204.43 110.77
年初来リターン 8.23% 2.54%
経費率 0.03% 0.06%
資産総額 284.046×10億ドル 51.041×10億ドル
現在の相場観 調整局面 強気相場
設定来平均リターン 9.28 8.39
増配率(過去5年) 5.25 5.23
増配率(過去10年) 7.46 7.12
YOC(過去5年) 2.39 4.24
YOC(過去10年) 4.88 8.36
相場観?増配率?YOC?難しい言葉がいっぱいだ

用語については以下の通りです。

  • 相場観
    株価の方向性の指標の一つです。
    52週間の最高値から現在の株価がどの程度の下落率にいるかで、
    現在の相場観が強気・調整・弱気を判断します。
    一般的に
    10%以上の下落:調整局面
    20%以上の下落:弱気相場といわれています。
  • 増配率
    前年の配当金に対し、本年の配当金が増えた割合です
    増配率が優秀であるほど、YOCが高くなる可能性が高まります。
  • YOC(イールドオンコスト)
    配当金を買ったときの株価で割った割合です。
    過去の安い株価で購入し、その後に増配が行われると
    YOCは高く、配当利回りよりも高い利回りを示します。

私はこれらの指標を

  • 相場観は今後の方向性の目安
  • 増配率は配当金の伸びの勢い
  • YOCは増配した結果の真の利回り

ととらえています。
特に増配率やYOCが高いと今後も高い配当利回りを期待することができそうです。

VTIとVYM、長期の年平均リターンは同じくらい

VTIはVYMよりも
高い長期リターンをたたき出しています。
利回りも考慮すればむしろVYMの方が優秀かも。

想像よりもVYMのリターンが高いです。
配当金は2%近くの差があり、VYMが優秀です。

経費率はVTIが優秀ですが、VYMも十分低いですね。

現在の相場観は、VYMは強気となっており、
金利上昇が金融銘柄(VYMが多く保有)に
プラスの影響を与えているからと考えられます。

現時点では時代もVYMに追い風です。

  • 成長性
    VTI > VYM
  • 配当利回り
    VYM > VTIよりも2%近く高い。
  • 総合的に考えるならVYMの方が優秀

積立投資のルールや諸条件

シミュレーションに用いたデータ

シミュレーションに用いたデータは
米国版YahooFinanceが提供してくれている過去データを用いました。

正確に言うと、Pythonというプログラミング言語で
YahooFinanceのデータを取得し、
データ処理を行っています。

この手法はプロのデータサイエンティストも用いる
プログラミング言語とツールを利用しています。

こんな感じでごりごりにコードを書いています。
ソースコードの様子

データから計算し、シミュレートしています。
プログラムでシミュレーションした結果

シミュレーションルール

ルールはざっくりこんな感じです。

積立シミュレーションルール
  • 毎月100ドルを月初に積立し、買えるだけ買う
  • 配当金は再投資する
  • 配当金は税金を考慮し最大限ひかれた場合を想定
  • ETFは過去データが少ないものに合わせて、
    同時に購入したと想定して比較

詳細を確認されたい方は以下の参考をご確認ください。

  • 手数料は考慮しません。
  • 税金は配当金が出るたびに0.717を掛け算します。
    なぜ0.717かは後述。
  • このページでは
    評価額=株価(終値) × 持ち株数 + 残高(積立や配当金で増えた現金の残り)で表示します。
  • 購入は毎月、月初日に定額100ドルを入金し
    (データ、土日の関係上必ず〇月1日ではない)、
    前回の余りと今回入金した100ドルで買える株数を限界まで買います。
  • 例えば
    残高(前回の残り)が40ドル、
    月初日課金が100ドル、
    購入単価が130ドルの場合は
    購入数:1 残高:10ドル
  • 購入金額はその日の終値で買ったと仮定します。
  • 配当金を再投資していないものと
    配当金再投資した分をシミュレーション。
  • 配当金再投資は、権利落ち日に、配当金+残高で買える分を再投資。
    (実際には権利落ち日から数日以上たってから口座に入るが、簡略化。)
  • 全てドルベースで考慮。

税金は米国と日本の両方でとられる

米国株に投資すると
日本と米国からそれぞれ課税されます。

日本の課税は条件により取り戻せますが、
ここでは簡略化のため、取り戻しはしないこととします。

下記に参考値として税金の計算方法を記載しておきます。
(本サイトの税金ルールです。正確には税関係の書籍や税務署等に確認してください。)

  • 配当金の税金は米国でかかるものと日本国でかかるものがある。
  • 米国は配当金に対し、10%
  • 日本国は米国で税金を支払った残りに対し、日本円に換算後20.315%
  • 例えば一ドル120円、配当金100ドルの場合
    米国税金:100ドル×10/100=10ドル
    日本国税金:(100ドル-10ドル)×120×20.315/100=2194.02円
  • 為替を考慮すると面倒なので、簡略化して
    米国税金:100ドル×10/100=10ドル
    日本国税金:(100ドル-10ドル)×20.315/100=18.2835
    つまり税処理後:100-10-18.2835=71.7165
  • 税処理後金額は配当金×0.717で計算すると簡易的に値が求められる。

積立シミュレーション比較

資産評価額はVTIとVYMはほぼ互角

利益を最も上げたETFを総評価額で評価します。

大事な要素です。
一番大事といってもいいですね。

まずは金額を示します。

スタート日から丸一年ごとに評価額の途中経過がわかるようにしてみました。

日付 評価額(VTI) 評価額(VYM) 更新日付
2006-11-16 100.00 100.00 2023-02-02
2007-11-16 1314.58 1304.99 2023-02-02
2008-11-17 1595.34 1750.52 2023-02-02
2009-11-16 3748.13 3742.96 2023-02-02
2010-11-16 5507.39 5456.19 2023-02-02
2011-11-16 7172.26 7540.04 2023-02-02
2012-11-16 9385.59 10058.22 2023-02-02
2013-11-18 14388.74 15135.48 2023-02-02
2014-11-17 18116.62 19342.77 2023-02-02
2015-11-16 20015.07 21161.26 2023-02-02
2016-11-16 23409.98 25711.82 2023-02-02
2017-11-16 29965.97 32028.78 2023-02-02
2018-11-16 33810.47 36124.13 2023-02-02
2019-11-18 40976.93 42452.83 2023-02-02
2020-11-16 50964.13 45467.12 2023-02-02
2021-11-16 69621.53 60665.98 2023-02-02
2022-11-16 59519.44 64530.77 2023-02-02
2023-02-01 62632.76 66099.31 2023-02-02

次は利益率で同じデータを見てみます。

日付 利益率(VTI) 利益率(VYM) 更新日付
2006-11-16 0.00 0.00 2023-02-02
2007-11-16 1.12 0.38 2023-02-02
2008-11-17 -36.19 -29.98 2023-02-02
2009-11-16 1.30 1.16 2023-02-02
2010-11-16 12.40 11.35 2023-02-02
2011-11-16 17.58 23.61 2023-02-02
2012-11-16 28.57 37.78 2023-02-02
2013-11-18 69.28 78.06 2023-02-02
2014-11-17 86.77 99.41 2023-02-02
2015-11-16 83.62 94.14 2023-02-02
2016-11-16 93.47 112.49 2023-02-02
2017-11-16 125.31 140.82 2023-02-02
2018-11-16 133.18 149.13 2023-02-02
2019-11-18 161.00 170.40 2023-02-02
2020-11-16 201.56 169.04 2023-02-02
2021-11-16 284.65 235.17 2023-02-02
2022-11-16 208.39 234.36 2023-02-02
2023-02-01 219.55 237.24 2023-02-02

配当金は税金を引かれた後、再投資する前提でシミュレーションしています。

ほぼ同程度の成長性ですが、
近年は抜きつ抜かれつの状態です。

しかし、本シミュレーションは税金をがっつりとられた状態でのシミュレーションです。

配当金の税金は一部取り戻せるので、それをすれば、
この結果はVYMの方が有利になる可能性はあります

いずれにしても配当金を好きに使えるVYMの方が自由度が高く有利です。

VYMの成長性がめちゃくちゃ高いですね。
  • VTIとVYMで、成長性はほとんどの期間で変わらない
  • 配当金がいつでも自由に使える分VYMの方が勝手がいい

暴落時の下落リスクはVTIとVYMでほぼ変わらない

長期保有すると何度か暴落をくらうことになります。

理論的には持ち続けることが正しいのですが、
これはかなり心理的に大きな負担があります。

私も2020年に保持していた時は
かなりしんどかったです。

二つの観点から評価してみたいと思います。

  1. 月利の最大下落率
    ⇒瞬間的に大きく下落する銘柄は持っていて不安になる
  2. 月利の下落月の頻度および下落率の平均値
    ⇒下落する月が多ければ、それだけ不安になる

月利の最大下落率および最大上昇率

月利の下落と上昇の最大値は以下の通りです。

ID 最大下落率 最大下落日 最大上昇率 最大上昇日 更新日時
VTI -17.38 2008年10月 15.17 2011年10月 2023-02-02
VYM -17.44 2020年03月 15.28 2009年03月 2023-02-02

最大下落率はほとんど同じですね。
ただ、最大下落した日付は違います。

暴落時の下落は同じくらい

月利の上昇と下落の比率およびその平均値

こちらも理論的には持ち続けるのが大事で
中間は関係ないといえば関係ありません。

ただ、株価は毎日見たくなるもので
そこで下げた日が多いとどうしても
何かをしたくなります。

月利が下落だった月と上昇だった月の比率は以下の通りです。
また、それらの平均利率を表しています。

ID 月利下落月/全体 月利上昇月/全体 下落月の平均 上昇月の平均 平均月利 更新日時
VTI 35.05 64.95 -4.52 3.50 0.69 2023-02-02
VYM 38.14 61.86 -3.66 3.22 0.60 2023-02-02

若干、VYMの方が下落する月が多い様ですが、
その分下落月の平均が低いです。
一回一回の下落が穏やかだと考えられます。

  • 若干、VYMの方がVTIよりも下落する月が多い。
  • その分、VYMの方が一回一回の下落が穏やか。

VYMのYOCは20年足らずの積立で6%超

YOCって何?-優良株の配当利回りは育てることができる-

YOC(Yield On Cost:イールドオンコスト)という考え方があります。

これは

YOC(%) = (配当金) / (買ったときの値) × 100

例えば
2012年に買った価格が50ドル
2021年に価格が100ドルに上昇
2021年時点の配当利回りとYOCを計算してみます。

配当利回りとYOCを計算してみます。

  • 配当利回りは
    5 / 100 × 100 = 5%
  • YOCは
    5 / 50 × 100 = 10%

同じ配当金ですが、資産効率は向上していることになります。
当然10年20年後には資産効率の高い銘柄に投資する方が有利です。

積立投資と一括購入、どちらがYOC的に良いか?

積立投資は毎月購入するので
絶えず買ったときの価格(=平均購入単価)が変化します。

株価が上昇傾向であれば
当然積立すると徐々に購入単価はあがります。
一括購入は当時の価格のまま。

右肩上がりの優良株であれば
一括購入がYOCを効率よく高めます。

ただし、一括購入は以下のデメリットを含んでいます。

  • 購入後に暴落をくらったときにメンタルを保てるか
    ⇒積立投資は被害を軽減しやすい
  • 若いときに何十万、何百万も用意できるか。
    用意できても、一気に投資して不安にならないか。

右肩上がりの優良株であれば
積立でも購入単価は下がるので、積立でYOCを高めていくのがお勧めです。

次でその様子を見てみましょう。

積立でもYOCは高められる。VTIは20年足らずで3倍に

積立版YOCは以下のとおりです。

ETF 購買平均単価 当時の価格 配当金 利回り yoc 更新日時
VTI 2020 72.23 156.85 2.76 1.76 3.82 2023-02-02
VTI 2021 76.62 220.78 2.93 1.33 3.82 2023-02-02
VTI 2022 80.30 196.25 3.19 1.63 3.97 2023-02-02
VYM 2020 43.63 77.18 2.90 3.76 6.65 2023-02-02
VYM 2021 45.98 100.11 3.10 3.10 6.74 2023-02-02
VYM 2022 48.38 104.90 3.25 3.10 6.72 2023-02-02

当時の価格とは
配当金の権利確定日(その日の前日までに持っていた株数に応じて配当金が支給される日)
の終値の年平均値です。

VYMは当然成長していますが、
VTIもかなり力強く成長しています。

積立投資でも配当金を成長させることは
十分可能であることがわかりました。

  • yocは 配当利回り × 当時の購入単価 × 100
    で計算
  • 優良株式はYOCがかなり上がる。

20年足らずでVYMのYOCはVTIの1.7倍

積立投資がYOC上昇に効果があることがわかりました。
もう少し、比較しやすいように
グラフ化してみます。

参考として利回りの動きもグラフ化します。

全体として、利回りが下がっている傾向にあります。

そこから利下げが続き、
金利が付かない時代が続いたからと考えられます。

今後は金利の上がる時代なので
さらに高いYOCが期待できますね。

VYMの成長に目を奪われますが、
VTIもなかなか素晴らしいです。

VYMは配当利回りに対して2倍程度のYOCですが、
VTIは3倍程度に成長しています。

ただし、どちらが優秀かといえば
VYMの圧勝でしょう。

  • VYMは20年足らずの積立でYOC6%台!
  • VYMのYOCはVTIの1.7倍
  • VTIもかなり健闘している。
    YOCは20年足らずの積立で配当利回りの3倍に成長
  • 優秀なのは明らかにVYM
今のところVYMの方が良いところがありそうです。

暴落後の回復力はVTIがVYMの2倍

ご存じのように、2020年3月に大きな下落が生じました。

ここでは暴落の耐性について、
暴落後の回復のスピードを数値化し評価したいと思います。

  1. 暴落後も積立投資を継続
  2. 2019年12月1日~2020年3月31日までの期間のうち
    利益が最小値の日から同期間の最大利益値を超えるまでにかかった日数
    で「回復」のスピードを評価
  3. なぜこの期間かというと
    暴落の原因が世に認識され始めた時期が2019年12月だから
    影響がまだ少ない12月~を対象とした。

2019年12月1日~2020年3月31日の間の
利益の最小値から同期間後に最大値まで回復までにかかった日数、
最小値から最大値までの幅は以下の通りです。

ID 回復までの日数 最小~最大利益幅 更新日付
VTI 154 99.36 2023-02-02
VYM 289 99.67 2023-02-02

回復のスピードはVTIがVYMの2倍です。

一方で、値幅はVTIとVYMでそこまで変わりませんでした。

2020年の暴落に関しては
金利の利下げや市場へのマネー流入で
株価を底上げした経緯があり、

当然、これに相性がよい銘柄から徐々に上がっていきます。

よって、次の暴落で同じ動きになるかわかりませんが、
現代の対暴落政策としてはトレンドの施策のため

今後の参考値にもなると考えています。

  • 回復スピードはVTIがVYMの2倍
  • 値動きの幅はVTIとVYMで同じ
さすがVTI
この暴落耐性の差は大きいです

もっと詳しく積立シミュレーションを見たい方

より詳しい積立シミュレーション関する情報は下記に記事を書いています。

個別に配当金を再投資した場合と再投資しない場合で
シミュレーションしています。

過去のデータをしっかり確認してから投資することは
大事なのでチェックしてみてください。

今回の結果はたまたま?反復シミュレーション

VTIとVYMの勝負はどちらかというとVYMの方がよさそうに見えました。

これはたまたまでしょうか?

データに限りがありますが、反復試験を行ってみました。

反復試験ルール

  • 上記のシミュレーションは2006-11-16 ~ 2023-02-01までの期間めいいっぱい投資しています。
  • 2006-11-16 ~ 2023-02-01のうち、
    2006-11-16から10年間積立投資した結果を計算
    次は2006-11-16から一日ずらしてまた10年間積立投資
    これをデータのある限り反復してシミュレーション

要は2006-11-16 ~ 2023-02-01の期間から10年間を切り取りまくって
シミュレーションをしまくってみました!!

結果

2006-11-16 ~ 2023-02-01で10年積立を反復してみた結果です。

1559回、時期を少しずつずらしながら反復していますが、
表は最終的な利益率の平均値、最大値、最小値です。
単位は%です。

ETF 平均値 最大値 最小値
VTI 126.75 171.20 52.71
VYM 130.26 177.38 54.08

次はこの反復試験のデータの分布をヒストグラムで表します。

明らかに、VYMの方が成績が良いですね。

正直驚きの結果です。
ここ20年は低金利の時代かつ、ハイテクがもてはやされていたので
VYMとしては逆風の時代でした。

それにも関わらずです!!

まとめ(おすすめはVTI、配当金重視ならVYM)

今回は成長型最強クラスのVTIと配当型最強クラスのVYMで
比較してみました。

正直、予想ではVTIの方が優秀だろうと思っていました。

蓋を開けてみると

  1. 直近の成長性はほぼ互角
  2. VYMは配当金が出る分使い勝手が良い
  3. 暴落耐性はややVYMが劣る
  4. 2006-11-16 ~ 2023-02-01間の10年間切り取りバックテストは
    明らかにVYMの勝利!!

普通に考えるとVYMです。

ただ、懸念がないわけではありません。

 
  • バックテストは未来の確約ではない。
  • つみたてNISA枠が2024年まではVYMでは使えない
  • 2024年以降の新NISAでは一部枠でETFが買える予定だが、
    VYMがその対象かはわからない。
  • VYMはインデックスファンドではない、インデックスの理屈は持ち込めない。
  • 2020年暴落時、VYMは値を戻すのに一年かかった。

投資は自己責任です。
最終的にはご自身での判断となります。

 
  • 私は今後もVTI(それと同等の動きの投資信託)をメインと位置づけます。
  • ただし、2024年以降は新NISAの枠を一部使って
    VYMを(新NISA対象なら)購入していきます。
  • 比率はまだ検討中ですが、
    おそらくVTI(およびそれと同等の動きの投資信託)の比率を
    上回ることはないでしょう。
    おそらくVTIの半分以下です。

理由は暴落からの回復スピードの遅さです。

2020年当時、VYMを所有していましたが、一年、値が戻りませんでした。
本当に売るかどうか迷いました。

一方で、少し買うのは
過去データから見びき出されたスペックの高さからです。

まとめ
  • 直近の成長性はVTIとVYMでほぼ同じ
  • 月利において
    最大下落はVTIとVYMで同じくらい
    若干VYMの方が下がり方が穏やか
  • 暴落後の回復スピードはVTIがVYMの2倍
  • 2006-11-16 ~ 2023-02-01間の10年間切り取りバックテストは
    明らかにVYMの勝利!!
  • 結論:私はVTIをこれからもメインに据える
    ただし、VYMのスペックの優秀さも認めざるを得ない。
    新NISAの枠で買えるのであれば買っていきたい。

シミュレーションは過去データによる分析です。
絶対将来こうなるというわけではありません
しかし、私は過去データを分析することで傾向はつかめると考えています。

投資は自己責任です。
ひとつの参考としていただければ幸いです。

米国株に積立投資するならSBI証券×三井住友カードゴールドが最適解です。

証券会社はどこで投資しても大して変わりませんが、
クレジットカードを利用した投資で付与されるポイントは差が発生します。

下記ボタンから申し込むと、紹介扱いになり、ポイントがお得につきます。

—下記ボタンから申し込みで2000p プラス 最大11000p付与—

最初の一年は年会費無料

みなさん一緒に頑張りましょう!ではでは。