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【要約と感想】FIRE最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド

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FIRE最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド

この本はお金を得るための本ではなく、良質な時間と経験を得るための戦術本です。

この本にはお金から自由になれるメソッドがかかれています。
現代の、特に先進国は物に囲まれた生活を行い、物を買うために多くの時間を仕事に費やしています。
物があるからといって幸せになれないということがだんだん分かってきました。

本書にも年収7万5千ドル以上稼いでも幸福度はあがらないことが触れられています。

本書から働くための人生から自由を楽しむための人生を勝ち取るためのヒントを探っていきたいと思います。

私なりに本書の内容をまとめてみました。
違う解釈があるかもしれませんが、もし興味をもたれましたら是非手にとって読んでみてください。

FIRE達成できる人は3種類

FIREを達成できる人は分類すると以下の3種類です。

  • ハスラー(事業家)
  • 投資家
  • オプティマイザー

の3点を挙げています。

この中で再現性の高いのはオプティマイザーです。
著者はこのオプティマイザーとしてお金持ちになった人種です。

オプティマイザーは節約により貯蓄率を高め、余剰資金をひたすら株式投資で運用する人々です。
時間はかかりますが、正しい手順を取れば誰でも達成できる特徴があります。

このオプティマイザーでどうやってお金持ちになるか、そのメソッドを紐解いていきましょう。

FIREをするための戦略

  1. 費用対効果の高い職業に就く
  2. 貯蓄率を高める
  3. 投資を行う
  4. 資産防衛戦略を組む

著書の戦略を突き詰めるとこの4点になるかと思います。
なお、1.は貯蓄率を高めるための手段であり必須ではありません。挽回できます。

費用対効果の高い職業に就く

著者はカナダへの移住後、大学への進学を行いますが、
家庭の金銭的事情から費用が安く、その後のキャリアで高収入が見込まれる仕事に就くことを目的に
大学の学部を選考しています。

この考え方は衝撃的でした。
私も含め多くの人は自分が興味のあること、やりがいを感じることをキャリアを選ぶ指標としますが、
著者はそのような声に耳を傾けるべきではないと述べております。

やりたいことは必ずしも経済的成功を約束せず、
経済的成功がなければ心休まる生活もその仕事に対するパフォーマンスも得られないといいます。

私が好きなフレーズをひとつ

10代で一生のキャリアを決めるのは
あなたが好きだったバンドの格好を一生するようにうながすものだ

ぐうのでも出ません。
その通りです。

私は高校生のころ、生物の不思議に魅了され、生物系の学部に進学しましたが、
それを一生のキャリアにするかどうかは別問題です。
たかだか高校生までの経験で経験で一生のキャリアを決めることなんて出来ないことだと思います。

でも、稼げるかどうかであれば数字を調べれば明らかになることです。
この感覚は私にはありませんでした。

貯蓄率を高める

費用対効果の高い職業に就くことができなくても大丈夫。挽回できます。

いくら年収の高い職業に就いてもその分支出が高ければお金持ちになるのは難しいです。
逆に年収が低くても支出を抑えることができればお金持ちになれる可能性はあります。

貯蓄率つまり収入に対し、どれくらい支出を抑え、蓄財にまわすことが出来るかが重要となってきます。

貯蓄率を高めるためには支出を抑えることが重要となってきます。

  • ものより経験にお金を使う
    • ものを買うと付随して発生する費用(保険、メンテナンスなど)が発生する
    • ものを所有することによる満足感・幸福感はだんだんと薄れていく。これは脳の構造の問題である。
  • 住宅購入よりも賃貸推奨
    • 住宅購入しても税金、ローン金利、メンテナンス、売買費用などかかる経費は莫大
    • 米国の場合住宅価格は上昇するが、諸経費でほとんど利益分は相殺される
    • 家賃分が浮くので、絶対ダメではない。諸経費込みでどちらが得か慎重に検討。
  • 無駄な保険を解約する
    • 住宅保険(日本では火災保険?)、自動車保険、生命保険の無駄を削ぎ落とす
    • 自動車、住宅は保有しない。必要な場合は最低限
    • 生命保険はFIREすれば不要。それまでは期間限定の保険に(日本では掛け捨て?)
  • 旅行に行く
    • 個人的にびっくりした概念。詳細は下記に
    • 物価の安い国でエアビーアンドビーなどで暮らすように旅行する
    • マイルをためて安く移動する
  • 教育費を抑える
    • 米政府の試算はかなり懐疑的(これは日本でも言えるかも)
    • 食料費や住居費は抑えることが出来る。
    • 保育費はリタイアすれば必要ない。

「物より経験」は他の本でも推奨されている方法です。お金を使う際は経験を重視してもいいかもしれません。

投資を行う

インデックス投資をしよう

銀行から勧められる投資信託を買ってはいけません。
手数料が高く、インデックスファンドよりリターンが低い可能性が高いです。

インデックスファンドとは代表的な株価指数と(S&P500など)連動するように設計された投資ファンドです。

手数料が安く、多くの場合ファンドマネジャーが銘柄を選んで売り買いするアクティブファンドより成績がよいという、いいことづくしです。

著者によるとインデックスファンドを打ち負かすアクティブファンドの数は全体の15%程度とのこと。
また、そのアクティブファンドを見抜くのはかなり難しいです。
再現可能という観点で見ればインデックスファンドが最適解ということになります。

アセット・アロケーション

ただし、インデックスファンド100%ではなく、
ポートフォリオを自分で組み立ることを著者は推奨しています。

ポートフォリオとは株や債権など様々な運用商品をどの割合で組み立てるかの構成のことを指します。

比較的値の変動がすくないといわれている債権は
年齢程度の%を組み入れるのがいいとされてますが、自分の性格に合わせましょう。
著者は20台のとき、債権を4割にして組んでいたとのこと。

金利

金利は味方にも敵にもなります。

金利の効果はあのアインシュタインも認めるすばらしい発見の一つ。

お金が自らその資産を増やし、さらにその増えた資産で効率的に増殖するので
雪だるま式に増えていきます。

ただし、それは味方であった場合のみ。
敵になった場合はすみやかに対処しなければいけません。

72の法則があり、
金利を72で割った数がその資産(もしくは負債)が倍になるまでの期間です。
例えば金利6%の運用であれば、72/6=12、12年で資産(もしくは負債)が倍になります。

借金は優先して返却する必要がありますが、
何が何でも借金は早く返す必要があるわけではありません。

低い金利の借金は無理に早く返すのではなく、
その分を投資にまわし、総合のリターンをプラスにする戦略も必要です。

著書は欧米の金利を対象に見ており、以下の借金に分類しています。
上から順に金利の高い借金です。

  1. 消費者ローン
  2. 学生ローン
  3. 住宅ローン

一番低い住宅ローンでも、数パーセントくらいであり、
日本の状況とは大きく違います(日本の多くの住宅ローンは1%以下)。

少し、引いた目線で見る必要があります。
具体的には住宅ローンや学生ローンは無理に早く返す必要はなく
後述する米国株のインデックス投資にまわすほうが効率的にお金が増えると思います。

リバランスをしよう

投資に暴落はつき物。
本能としては暴落が起きると全て売却して撤退をしたくなるが、
現代ポートフォリオ理論ではそうではありません。

大きく下落したセクターを買い、利益を出しているセクターを売るリバランスが必要
一般的に暴落時、株式は大きく下落し、債権はあまり下落しない。
暴落時こそ、株式を買いまして行くことが重要です。

著者はリーマンショック時、株式市場が元に戻るのに3年半かかったところ、上記のように買いましたことで2年で元の相場まで戻すことが出来たようです。

4%ルール

インデックス投資と債権を組み合わせたポートフォリオから毎年4%ずつ引き出しても30年後に資産が残っている確率は95%です。

残り5%に入らない方法についても記載されています。
方法は下記の「資産防衛戦略を持つ」に記載します。

過去の暴落相場を見ると、暴落から回復までにかかる期間は中央値が2年
世界恐慌は5年かかりました。

過去の事例から見ると5年分の現金をもっていると下落相場で株を売却しなくて良いということになります。

5年分というと、大金ですが、高配当ETFやREITを保持すると必要とする現金はより少なくなります。

資産防衛戦略をもつ

FIREの基本戦略はインデックス投資で増やした資産を4%ずつ取り崩していくというものです。

ただし、この戦略には重大な欠点があり、
FIRE当初(著者は5年といっていた)に下落相場を迎えると資産が目減りしていく中で取り崩さなければならず、資産が枯渇していく可能性が高まってしまいます。

著者はこの欠点を補うための論理的な戦略を紹介しています。

大前提は
下落相場で売却しない
そのためには

  • 現金をクッションとして持つこと
  • 高配当株やREITなどからの配当金銘柄をもつと
  • 旅行に行くこと
  • サイドビジネスをすること

現金をクッションとして持つ

下落相場では株から資金を得るのではなく、現金をあらかじめ用意しておき、そこから使います

用意する金額は生活費5年分

歴史上、株価の暴落は最長5年で元の値に戻っているとのこと。よって5年分用意しておけば大半の暴落は大丈夫。

配当銘柄を持つこと

現金5年分はかなり大きな金額になるので、配当銘柄をうまく組み合わせることが大事。

例えば、高配当銘柄や、REITなど

旅行に行くこと

個人的にはこの考えに驚いきました。
東南アジアや中南米、東欧など比較的物価の安い地域と欧米諸国など物価の高い国をうまくデザインすることで、自国で暮らすのと同じかそれ以下に費用を抑えることは可能です。

また、マイルをクレジットカードのキャンペーン等を利用して、
うまくためることで航空運賃を抑えて旅行すれば旅行に行っているほうが費用がやすくなることも可能となります。

他にはエアビーアンドビーを使って、現地の住居を借りれば、ホテルに泊まるより安く生活することができます。

サイドビジネス(著書ではサイドハッスルとされていた)

ビジネスだけで生計を保つのは難しいことですが、
数十万程度であれば、可能性も高くなります。

また、FIREをした先駆者たちは、何らかの方法で仕事をしているようです。
好きなことだけ情熱を傾けることだけに限定すれば、仕事をしているほうが充実しているのかも知れません。

対策は複数持つ

この考えも好きな考えです。

著者は上記の対策を複数持つことでFIRE後の生活が失敗する可能性を限りなくゼロに近づけています。
このマインドはまねするべきです。

まとめ

以上、お読みいただきありがとうございました。

この本は冒頭にも書いた通り、お金から自由になる本です。

私は、この本から
お金のことを真剣に考えることで、お金に人生を制限されることがなくなる。もしくは少なくなる。
ということを学びました。

また、本書は十分再現可能だと思います。

一部だけでも取り入れる(節約をする。インデックスファンドを積み立てる)だけでも、
数年から数十年引退までの時間が早まる可能性は全然あると思います。

私は、インデックスファンドへの積み立てを始めてますし、
できる節約を日々意識しています。

もし興味をすこしでも抱くようであれば、是非本書を手に取っていただければと思います。
少なからず学びがあるはずです。

オーディブル

本書はオーディブルで読みました。

オーディブルは「聴く読書」であり、スマホやパソコン等で朗読を聞くことができます。
私は通勤中の車の中でこれを聞きました。

オーディブルはアマゾンのサブスクリプションサービスであり、
月額1500円で、月に好きな本を1冊+アマゾン側が選んだ1冊の合計2冊を読むことができます。

また、この本は解約後も読むことができるので、合わなくてやめたとしても
本は残ります。

通勤中にオーディブルでインプットするというのは、想像以上に快適で
知に触れる充実感、時間を有効活用できる満足感が最高に心地いいです!

また、月に一冊しか好きな本が選べないというのが最初はネックだったのですが、
同じ本を繰り返し聞くことで新たな発見があり、月一冊くらいがちょうどいいかなと思います。

一か月無料で使えますので、もしよければ一度試してみてください。
正直お勧めです!