このページは 2023-01-27 に更新しました。
こんにちは、hokkyokunです。
やっぱり損するのが怖い
こういう考えの方たくさんいるんじゃないかと思います。
私もそうでした。
結論言うと、以下の通りとなります。
過去データをバックテストすることで、この結論に至りました。
投資のシミュレーションを行う手法です。
Pythonというプログラミング言語を用いて
過去データからシミュレーション(バックテスト)してみました。
今回は2003-09-29 ~ 2023-01-27までの期間におけるシミュレーション結果です。
※シミュレーション結果は入念に計算を行っておりますが
利益を保証するものではございません。
ご自身でご判断の上投資をしてください。
そもそもVTI,AGGって何?
VTIとは
米国全体のあらゆる株を適切な割合で保有するETFです。
割合は時価総額が高いものをたくさん持つように計算します(アップルは高いウェイトで保有)。
3500以上の銘柄を保有し、業界大手から次世代の銘柄までカバーできます。
AGGとは
米国の代表的な債券を総合的に投資する債券版インデックスETFです。
米国の投資適格AAAの優良な債権を約7割保持し、
国債、政府関連債、社債、MBS、ABSなどをバランスよく投資できます。
総合的にかつ安全に債券投資するならこれですね。
基本スペックの比較
比較ETF(VTI,AGG)の基本スペック
先ずは基本スペックを確認してみましょう
名称 | VTI | AGG |
---|---|---|
2022年利回り | 1.63% | 2.28% |
前日終値 | 203.12 | 100.230 |
年初来リターン | 6.67% | 3.19% |
経費率 | 0.03% | 0.03% |
資産総額 | 280.071×10億ドル | 86.674×10億ドル |
現在の相場観 | 調整局面 | 調整局面 |
設定来平均リターン | 9.2 | 3.03 |
増配率(過去5年) | 5.25 | -7.21 |
増配率(過去10年) | 7.46 | -0.69 |
YOC(過去5年) | – | – |
YOC(過去10年) | – | – |
用語については以下の通りです。
- 相場観
株価の方向性の指標の一つです。
52週間の最高値から現在の株価がどの程度の下落率にいるかで、
現在の相場観が強気・調整・弱気を判断します。
一般的に
10%以上の下落:調整局面
20%以上の下落:弱気相場といわれています。 - 増配率
前年の配当金に対し、本年の配当金が増えた割合です
増配率が優秀であるほど、YOCが高くなる可能性が高まります。 - YOC(イールドオンコスト)
配当金を買ったときの株価で割った割合です。
過去の安い株価で購入し、その後に増配が行われると
YOCは高く、配当利回りよりも高い利回りを示します。
私はこれらの指標を
- 相場観は今後の方向性の目安
- 増配率は配当金の伸びの勢い
- YOCは増配した結果の真の利回り
ととらえています。
特に増配率やYOCが高いと今後も高い配当利回りを期待することができそうです。
債券にも妙味が出てきた
少し前まで債券を買うメリットが見えずらい時期した。
が、金利が上昇したことによる利回り上昇と
価格の下落が落ち着いてきたことによる割安感が
債券投資の買場を作っています。
今後は改善していく可能性があります。
少し前までは大幅な金利の下落が続き、
配当金も下がり続けておりました。
一方、今は急激に金利が上がり続けているので、
価格が下がっております。
買場に差し掛かっているかもしれません。
債券は金利と価格はシーソーの関係にあり、
以下の性質があります。
- 金利が上がると価格が下がる
- 金利が下がると価格が上がる
このまま金利が上昇し続ければ、利回りもどんどんよくなるでしょう。
積立投資シミュレーション(バックテスト)のルールや諸条件
過去データからシミュレーション(バックテスト)した結果を説明する前に
ルールの説明をしておきます。
特にルールを気にしないようであれば飛ばしていただいてもかまいません。
シミュレーションに用いたデータ
シミュレーションに用いたデータは
米国版YahooFinanceが提供してくれている過去データを用いました。
正確に言うと、Pythonというプログラミング言語で
YahooFinanceのデータを取得し、
データ処理を行っています。
この手法はプロのデータサイエンティストも用いる
プログラミング言語とツールを利用しています。
こんな感じでごりごりにコードを書いています。
シミュレーションルール
ルールはざっくりこんな感じです。
- 毎月100ドルを月初に積立し、買えるだけ買う
- 配当金は再投資する
- 配当金は税金を考慮し最大限ひかれた場合を想定
- ETFは過去データが少ないものに合わせて、
同時に購入したと想定して比較
詳細を確認されたい方は以下の参考をご確認ください。
- 手数料は考慮しません。
- 税金は配当金が出るたびに0.717を掛け算します。
なぜ0.717かは後述。 - このページでは
評価額=株価(終値) × 持ち株数 + 残高(積立や配当金で増えた現金の残り)で表示します。
- 購入は毎月、月初日に定額100ドルを入金し
(データ、土日の関係上必ず〇月1日ではない)、
前回の余りと今回入金した100ドルで買える株数を限界まで買います。 - 例えば
残高(前回の残り)が40ドル、
月初日課金が100ドル、
購入単価が130ドルの場合は
購入数:1 残高:10ドル - 購入金額はその日の終値で買ったと仮定します。
- 配当金を再投資していないものと
配当金再投資した分をシミュレーション。 - 配当金再投資は、権利落ち日に、配当金+残高で買える分を再投資。
(実際には権利落ち日から数日以上たってから口座に入るが、簡略化。) - 全てドルベースで考慮。
税金は米国と日本の両方でとられる
米国株に投資すると
日本と米国からそれぞれ課税されます。
日本の課税は条件により取り戻せますが、
ここでは簡略化のため、取り戻しはしないこととします。
下記に参考値として税金の計算方法を記載しておきます。
(本サイトの税金ルールです。正確には税関係の書籍や税務署等に確認してください。)
- 配当金の税金は米国でかかるものと日本国でかかるものがある。
- 米国は配当金に対し、10%
- 日本国は米国で税金を支払った残りに対し、日本円に換算後20.315%
- 例えば一ドル120円、配当金100ドルの場合
米国税金:100ドル×10/100=10ドル
日本国税金:(100ドル-10ドル)×120×20.315/100=2194.02円 - 為替を考慮すると面倒なので、簡略化して
米国税金:100ドル×10/100=10ドル
日本国税金:(100ドル-10ドル)×20.315/100=18.2835
つまり税処理後:100-10-18.2835=71.7165 - 税処理後金額は配当金×0.717で計算すると簡易的に値が求められる。
積立シミュレーション比較
VTI,AGGの投資後の資産評価額
利益を最も上げたETFを総評価額で評価します。
大事な要素です。
一番大事といってもいいですね。
まずは金額を示します。
スタート日から丸一年ごとに評価額の途中経過がわかるようにしてみました。
日付 | 評価額(VTI) | 評価額(AGG) | 更新日付 |
---|---|---|---|
2003-09-29 | 100.00 | 100.00 | 2023-01-30 |
2004-09-29 | 1347.12 | 1361.03 | 2023-01-30 |
2005-09-29 | 2850.52 | 2706.01 | 2023-01-30 |
2006-09-29 | 4477.36 | 4217.49 | 2023-01-30 |
2007-10-01 | 6808.11 | 6043.46 | 2023-01-30 |
2008-09-29 | 6189.13 | 7646.34 | 2023-01-30 |
2009-09-29 | 7608.29 | 10178.35 | 2023-01-30 |
2010-09-29 | 9888.82 | 12634.50 | 2023-01-30 |
2011-09-29 | 11477.73 | 14945.57 | 2023-01-30 |
2012-10-01 | 16291.35 | 17521.92 | 2023-01-30 |
2013-09-30 | 21364.08 | 18673.41 | 2023-01-30 |
2014-09-29 | 26928.99 | 21063.28 | 2023-01-30 |
2015-09-29 | 27695.21 | 23324.14 | 2023-01-30 |
2016-09-29 | 33977.22 | 26330.52 | 2023-01-30 |
2017-09-29 | 42583.61 | 28041.91 | 2023-01-30 |
2018-10-01 | 52282.19 | 29581.43 | 2023-01-30 |
2019-09-30 | 55701.36 | 34622.94 | 2023-01-30 |
2020-09-29 | 65753.03 | 38972.03 | 2023-01-30 |
2021-09-29 | 90718.57 | 40272.08 | 2023-01-30 |
2022-09-29 | 76465.26 | 36113.77 | 2023-01-30 |
2023-01-27 | 86423.94 | 38423.26 | 2023-01-30 |
次は利益率で同じデータを見てみます。
日付 | 利益率(VTI) | 利益率(AGG) | 更新日付 |
---|---|---|---|
2003-09-29 | 0.00 | 0.00 | 2023-01-30 |
2004-09-29 | 3.62 | 4.69 | 2023-01-30 |
2005-09-29 | 14.02 | 8.24 | 2023-01-30 |
2006-09-29 | 21.01 | 13.99 | 2023-01-30 |
2007-10-01 | 36.16 | 20.87 | 2023-01-30 |
2008-09-29 | 1.46 | 25.35 | 2023-01-30 |
2009-09-29 | 4.22 | 39.43 | 2023-01-30 |
2010-09-29 | 16.34 | 48.64 | 2023-01-30 |
2011-09-29 | 18.33 | 54.08 | 2023-01-30 |
2012-10-01 | 48.10 | 59.29 | 2023-01-30 |
2013-09-30 | 76.56 | 54.33 | 2023-01-30 |
2014-09-29 | 102.47 | 58.37 | 2023-01-30 |
2015-09-29 | 91.00 | 60.86 | 2023-01-30 |
2016-09-29 | 116.42 | 67.71 | 2023-01-30 |
2017-09-29 | 151.97 | 65.93 | 2023-01-30 |
2018-10-01 | 187.26 | 62.54 | 2023-01-30 |
2019-09-30 | 188.61 | 79.39 | 2023-01-30 |
2020-09-29 | 220.75 | 90.11 | 2023-01-30 |
2021-09-29 | 318.06 | 85.59 | 2023-01-30 |
2022-09-29 | 233.91 | 57.70 | 2023-01-30 |
2023-01-27 | 270.92 | 64.91 | 2023-01-30 |
2008年~2012年ごろは
AGGの方が評価額が高く、逆転しています。
この期間はリーマンショックとその影響が続いた時期だと思われますので、
AGGの防御力が発揮されたケースですね。
一方、2020年の暴落時はすでに大きな差が生じているので
資産の逆転は見えません。
資産的には
ある程度の期間投資し続けると多少の下落を食らっても
トータル、株式投資の方が有利です。
- AGGは投資初期時点では暴落に対して
強い防御力を発揮する。 - ある程度の年数投資し続けると
VTIの方が高い資産評価額をキープ。 - 20年で、VTIのほうがAGGの約2倍以上に資産を増やしている。
暴落時、VTIはAGGの5倍値が下がる
長期保有すると何度か暴落をくらうことになります。
理論的には持ち続けることが正しいのですが、
これはかなり心理的に大きな負担があります。
私も2020年に保持していた時は
かなりしんどかったです。
二つの観点から評価してみたいと思います。
- 月利の最大下落率
⇒瞬間的に大きく下落する銘柄は持っていて不安になる - 月利の下落月の頻度および下落率の平均値
⇒下落する月が多ければ、それだけ不安になる
月利の最大下落率および最大上昇率
月利の下落と上昇の最大値は以下の通りです。
ID | 最大下落率 | 最大下落日 | 最大上昇率 | 最大上昇日 | 更新日時 |
---|---|---|---|---|---|
VTI | -17.38 | 2008年10月 | 15.17 | 2011年10月 | 2023-01-30 |
AGG | -3.38 | 2022年08月 | 2.58 | 2023年01月 | 2023-01-30 |
月利の最大下落率は
VTIがAGGの5倍です。
- 最大下落率(月利)は
VTIが-17.37
AGGが-3.36
VTIがAGGの5倍 - AGGを持っていると大きな下落を経験せずに済む。
月利の上昇と下落の比率およびその平均値
こちらも理論的には持ち続けるのが大事で
中間は関係ないといえば関係ありません。
ただ、株価は毎日見たくなるもので
そこで下げた日が多いとどうしても
何かをしたくなります。
月利が下落だった月と上昇だった月の比率は以下の通りです。
また、それらの平均利率を表しています。
ID | 月利下落月/全体 | 月利上昇月/全体 | 下落月の平均 | 上昇月の平均 | 平均月利 | 更新日時 |
---|---|---|---|---|---|---|
VTI | 37.07 | 62.93 | -3.95 | 3.35 | 0.64 | 2023-01-30 |
AGG | 34.48 | 65.52 | -0.79 | 0.91 | 0.33 | 2023-01-30 |
下落月の頻度はそれほど変わらないです。
下落月の下落平均値は5倍ほどあり、
ひと月当たりの下落率がVTIの方が高いです。
- VTIとAGGで下落月の頻度はあまり変わらない。
- 下落時のひと月あたりの下落率は
VTIはAGGの5倍
VTIの方が利回りを強く成長させている
優良株の配当利回りは育てることができる
YOC(Yield On Cost:イールドオンコスト)という考え方があります。
これは
YOC(%) = (配当金) / (買ったときの値) × 100
例えば
2012年に買った価格が50ドル
2021年に価格が100ドルに上昇
2021年時点の配当利回りとYOCを計算してみます。
配当利回りとYOCを計算してみます。
- 配当利回りは
5 / 100 × 100 = 5% - YOCは
5 / 50 × 100 = 10%
同じ配当金ですが、資産効率は向上していることになります。
当然10年20年後には資産効率の高い銘柄に投資する方が有利です。
積立投資と一括購入、どちらがYOC的に良いか?
積立投資は毎月購入するので
絶えず買ったときの価格(=平均購入単価)が変化します。
株価が上昇傾向であれば
当然積立すると徐々に購入単価はあがります。
一括購入は当時の価格のまま。
右肩上がりの優良株であれば
一括購入がYOCを効率よく高めます。
ただし、一括購入は以下のデメリットを含んでいます。
- 購入後に暴落をくらったときにメンタルを保てるか
⇒積立投資は被害を軽減しやすい - 若いときに何十万、何百万も用意できるか。
用意できても、一気に投資して不安感にならないか。
右肩上がりの優良株であれば
積立でも購入単価は下がるので、積立でYOCを高めていくのがお勧めです。
積立でもYOCは高められる。VTIの方が効果は高い。
積立版YOCは以下のとおりです。
ETF | 年 | 購買平均単価 | 当時の価格 | 配当金 | 利回り | yoc | 更新日時 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
VTI | 2020 | 65.97 | 156.85 | 2.76 | 1.76 | 4.18 | 2023-01-30 |
VTI | 2021 | 69.29 | 220.78 | 2.93 | 1.33 | 4.23 | 2023-01-30 |
VTI | 2022 | 72.72 | 196.25 | 3.19 | 1.63 | 4.39 | 2023-01-30 |
AGG | 2020 | 79.73 | 111.53 | 2.53 | 2.27 | 3.17 | 2023-01-30 |
AGG | 2021 | 81.04 | 111.63 | 2.03 | 1.82 | 2.50 | 2023-01-30 |
AGG | 2022 | 82.02 | 101.57 | 2.32 | 2.28 | 2.83 | 2023-01-30 |
当時の価格とは
配当金の権利確定日(その日の前日までに持っていた株数に応じて配当金が支給される日)
の終値の年平均値です。
VTIは当然ながら
AGGもYOCが配当利回りを上回っているのはうれしいですね。
AGGをはじめとする債券は金利との関係性が特に強いため
現在のAGGのように配当利回りが下がることもままあります。
そんな厳しい債券でも長く積立するとYOCはある程度高くなっています。
- yocは 配当利回り × 当時の購入単価 × 100
で計算 - 優良株式はYOCがかなり上がる。
- 債券はその時代の金利によってかなり変わるが、
現時点の不利な時代でも、ある程度YOCは上がっている。
20年でVTIのYOCはAGGの1.7倍
積立投資がYOC上昇に効果があることがわかりました。
もう少し、比較しやすいように
グラフ化してみます。
参考として利回りの動きもグラフ化します。
AGGの利回り2000年代すごいです。
そこから利下げが続き、
金利が付かない時代が続きました。
そんななか、VTIは増配を続け、
配当利回りは近年、VTIとAGGは同程度ですが、
YOCはかなり差が開いています。
現在はまた金利が上昇していますので、
利回りの高い時代が来るかもしれません
- 2000年代はAGGの配当利回り、YOCは高かった。
- その後、配当利回りが下がり続けている
- 一方、VTIは増配を続け、
YOCはVTIがAGGの2倍に迫る勢い - 今後は金利が上がり、AGGも配当利回りが上がる可能性。
AGGを今のうちに仕込むのもありかも。
暴落後の回復力はAGGがVTIの2倍
ご存じのように、2020年3月に大きな下落が生じました。
ここでは暴落の耐性について、
暴落後の回復のスピードを数値化し評価したいと思います。
- 暴落後も積立投資を継続
- 2019年12月1日~2020年3月31日までの期間のうち
利益が最小値の日から同期間の最大利益値を超えるまでにかかった日数
で「回復」のスピードを評価 - なぜこの期間かというと
暴落の原因が世に認識され始めた時期が2019年12月だから
影響がまだ少ない12月~を対象とした。
2019年12月1日~2020年3月31日の間の
利益の最小値から同期間後に最大値まで回復までにかかった日数、
最小値から最大値までの幅は以下の通りです。
ID | 回復までの日数 | 最小~最大利益幅 | 更新日付 |
---|---|---|---|
VTI | 154 | 114.87 | 2023-01-30 |
AGG | 72 | 18.04 | 2023-01-30 |
回復のスピードはAGGがVTIの2倍です。
また、暴落時の値動きはAGGがVTIの1/10で
VTIはかなり激しい値動きがありました。
といってもVTIは半年足らずで値を戻しています。
VYMなど高配当銘柄は一年近く、
値を戻さなかったものもあり
VTIも優秀な方だといえます。
2020年の暴落に関しては
金利の利下げや市場へのマネー流入で
株価を底上げした経緯があり、
当然、これに相性がよい銘柄から徐々に上がっていきます。
よって、次の暴落で同じ動きになるかわかりませんが、
現代の対暴落政策としてはトレンドの施策のため
今後の参考値にもなると考えています。
- 回復スピードはAGGがVTIの2倍
- 値動きはAGGがVTIの1/10
- VTIも高配当株に比べれば回復スピードは速い
もっと詳しく積立シミュレーションを見たい方
より詳しい積立シミュレーション関する情報は下記に記事を書いています。
個別に配当金を再投資した場合と再投資しない場合で
シミュレーションしています。
過去のデータをしっかり確認してから投資することは
大事なのでチェックしてみてください。
今回の結果はたまたま?反復シミュレーション
VTIとVTの勝負はAGGの圧勝という結果になりました。
これはたまたまでしょうか?
データに限りがありますが、反復試験を行ってみました。
反復試験ルール
- 上記のシミュレーションは2003-09-29 ~ 2023-01-27までの期間
めいいっぱい投資しています。 - 2003-09-29 ~ 2023-01-27のうち、
2003-09-29から10年間積立投資した結果を計算
次は2003-09-29から一日ずらしてまた10年間積立投資
これをデータのある限り反復してシミュレーション
要は2003-09-29 ~ 2023-01-27の期間から10年間を切り取りまくって
シミュレーションをしまくってみました!!
結果
2003-09-29 ~ 2023-01-27で10年積立を反復してみた結果です。
2360回、時期を少しずつずらしながら反復していますが、
表は最終的な利益率の平均値、最大値、最小値です。
単位は%です。
ETF | 平均値 | 最大値 | 最小値 |
---|---|---|---|
VTI | 117.21 | 171.20 | 52.71 |
AGG | 43.20 | 68.83 | 9.49 |
次はこの反復試験のデータの分布をヒストグラムで表します。
やはり明らかに、VTIの方が成績が良いですね。
まとめ(資産形成はVTI、資産防御はAGGで使い分け)
今回は株式最強クラスのVTIと債券最強クラスのAGGで
比較してみました。
株式と債券の特徴をまとめます。
先ずは株式の特徴です。
- 資産の成長が早い
- 値動きが激しく、暴落に弱い
次は債券の特徴です。
- 値動きが穏やか、暴落に強い
- 資産成長が遅い
どちらの方が優秀というよりかは
投資のステージによって使い分けるのが良いと考えられます。
暴落は怖いし、メンタルをなめていると、
いざ、○○ショックに遭遇したとき、最悪投資をやめてしまう事態になりかねません。
ただ、それを恐れて、債券だけにすると、
資産はほとんど増えないので、何のために投資をやっているのかわからなくなります。
過去データの検証ですが、
米国株は○○ショックや2000年代の低成長時代でも4年以上の積立でほぼ損はしません。
理想はVTIにがんがん投資して、後は気にしないで放置です。
資産を形成するタイミングではVTIを
資産を防御するタイミングではAGGを
うまく活用して投資するのがよいと考えます。
- 資産評価額はVTIがAGGの約2倍
- 月利において
VTIはAGGの5倍下がりやすい - 暴落後の回復スピードはAGGがVTIの2倍
- 結論:どちらかを一方的に使うのではなく
資産形成のステージではVTI
資産防御のステージではAGG
比率を変えて投資するのが良い
投資は自己責任です。
AGGの方が今後20年30年スパンで良い結果だった。ということもないとは言えません。
ただ、現時点でどちらにかけるのか聞かれれば私は断然VTI(米国株)です。
投資に下落は付き物です。
過去データを信用するのであればこれまで何度も株価は復活してきました。
絶対ではないですが、確率として低くもないと考えています。
米国株に積立投資するならSBI証券×三井住友カードゴールドが最適解です。
証券会社はどこで投資しても大して変わりませんが、
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